病院研修、看護研修・セミナーを主催する(有)ナーシングサポートセンターすばる

(有)ナーシングサポートセンター すばる

BLOG

臨床現場から、看護過程がなくなった?看護の本来すべきことは何なのか?

日本看護協会の「看護業務基準」の中で、看護過程の実践について次のように書かれています。

———————————‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐————————————————————————-

1-3看護実践の方法

1-3-3看護を必要とする人を継続的に観察し、状態を査定し、適切に対処する。

 看護職は、看護を必要とする個人、家族、集団、地域を継続的に観察して、健康状態や生活環境等を総合的に捉えて査定した上で、支援を必要とする内容を明らかにし、計画立案、実行、評価を行う。この一連の過程は、健康状態や生活環境等の変化に迅速にかつ柔軟に対応するものであり、よりよい状態への支援をおこなうために適宜見直し、必要に応じて様々な資源を活用する。

1-3-5看護実践の一連の過程を記録する

 看護実践の一連の過程の記録は、看護職の思考と行為を示すものである。

【留意点:准看護師】

・1-3-3は、准看護師は看護師の立案した計画に基づき、看護師の指示のもと、看護を必要とする人に対する支援を行う。

————————————————————————————————————————————————–

また、各厚生局HPで『適時調査における指摘事項』で次のことが述べられています。

・平成28年度中国四国厚生局

(6)看護の実施

 〇看護計画について、効果的な医療が提供できるように患者毎に看護計画が立てられ、その計画に沿って看護が実施されるよう配慮すること。また患者の個人記録については、個々の患者について計画的に適切な看護を行うため、看護の目標、具体的な看護の方法及び評価等を記録するものであることを十分留意の上、医療保険請求にふさわしい内容とすること。

・平成27年度~平成29年度の近畿厚生局

②看護計画を個別に立案し、それに基づくケアを実施すること。また、看護計画及び実施計画の評価を行い、適切に見直すこと。

 

日本看護協会も各厚生局も、看護師が個別の看護計画を立案し、実施、、評価、見直しを専門的知識を持って行うことの必要性を書いています。

 

しかし、臨床現場の看護師に看護過程実践の状況をたずねると「昔学校で習ったけど、今はしてない」と遠い過去の思い出でしかありません。また「看護師も准看護師も看護計画をたてている」など、臨床現場では看護過程が看護師の専門性を発揮する上で重要なことだとは認識しているようには感じられません。

電子カルテを導入している病院では、「病棟で使う看護診断をとりあえず書き、皆が書いているような計画を書いている」とアセスメントはしてません。また別の人は、事例をまとめるときアセスメントを書くが看護診断が先に立ててあるためか、アセスメントをどう書いていいかわからないという言葉も聞かれます。

つまり、空欄埋めの看護計画や看護記録となってしまっているのです。それに加えクリニカルパスで動いているので「自病棟では、看護はほとんどクリニカルパスでやっているので、看護計画は立てる必要がありません」という看護師もいるのです。

 

個々の患者に沿った看護計画を立案し、患者の問題解決をするという看護本来の仕事、責務はどこへ行ったのでしょう?


ページトップへ

お問い合わせ

メールでのお問い合せはこちら

tel. 097-532-0215
電話受付:10時00分~17時00分
休日:土・日・祝日、お盆、正月

電話をかける